PCT国際出願を活用しつつコスト削減
PCT国際出願を利用することで、パリルートよりも格段に手続きを行いやすくなったが、これですべての手続きが終わるわけではない。実際に各国で特許を取得するまでには、手続きを進める上でいくつかのハードルがある。
一般に国内移行を行う際に(日本の)特許事務所に見積もりを依頼すると、その事務所と何らかの関係のある現地代理人の費用を含んだ見積金額が報告されるが、各国に問い合わせてからの回答となる場合も多く、長いときで3週間以上かかることもある。また現地代理人の費用は時間によるチャージの場合も多く、当初の見積額と最終的な請求金額が大きく異なることもよくあることだ。
これは諸外国の事情によって大きく異なるのだが、例えば、大きな特許事務所では複数の弁理士が在籍していて、弁理士によって費用(hourly rate)が異なるケースや、実際の請求時に通信費やクレーム見直しの費用が加算されるケースなど、変動要素は様々なところで存在するため、最終的な請求額が見積りと大きく異なることもたびたび生じる。
また、こうした特許出願にまつわる習慣が、特許事務所を通して行われているため、出願人が支払うべき外国出願にかかるコストが不透明であったことも事実だ。次に紹介するinoviaはこうした課題点を解消してくれる仕組みとなる。
inoviaは、PCT加盟国中60ヶ国以上の特許(法律)事務所とエージェント契約を結び、ウェブを通じた簡便な発注システムを構築することにより、国際特許出願の各国移行手続(翻訳料含)を大幅に低減した価格で提供している。
システム化と先払いでコスト削減
外国特許.comでは、inoviaの活用、見積・受注のシステム化、必要経費の先払いによるリスク回避など、様々な効率化を行うことで、出願人が負担するコストを最大限に抑えることを目指している。同時にシステム化により特許事務所との相談料等の経費を削減できる。必要経費の見通しがハッキリすることで、より戦略的に各国移行先の選定を可能とする。
inoviaの活用でコストの大幅削減
inoviaを利用することで、世界60ヶ国以上の法律特許事務所(エージェント)と連携し、国内移行に必要な翻訳や取次手続きをスムーズに、且つコストパフォーマンスの良い業務を行うことが可能になる。
inoviaはこれまでの常識を大きく変えるシステムを構築し、ウェブシステムや代理人の固定化等により費用の低廉化と手続の簡素化を達成した。これによりinoviaの2011年PCT各国移行取扱件数はアメリカでは1位、世界では3位と広く利用されている。